少年野球は岐路にある。
今、こども達のためにもう一度立ち止まって考えるべき。
野球(スポーツ)は楽しい時間を過ごすための道具であり手段だ。
そもそもスポーツってそういうもの。
なので野球が目的になるのはおかしな話しなのだ。
確かにプロ野球は優勝が目的だ。
でも少年野球は違う。
少年野球の目的は「楽しい経験」だ。
少年野球もチームが勝てば嬉しいし笑顔にもなれる。
そして努力の果てに結果が伴えば感動もする。
でも本来この時期に体験しておかなければいけないのは別にある。
それは楽しいっていう経験だ。
人生が楽しいとまでは言わない。
毎日が幸せとまでは言わない。
ただ漠然とでいい。
「楽しい」って体験をたくさんすることだ。
そして、生きてることが楽しいって感覚を無意識で身につけることだ。
それが最も大事なことだろう。
でもそれは野球じゃなくたっていい。
サッカーだって、将棋だって、けんだまだって、そろばんだって、なんだっていい。
そう、だから野球は手段なのだ。
だから我々のような野球経験者が子ども達に教えるべきことは、そもそも自分たちが経験してきたことではない。
敢えて言おう。
野球部出身指導者のほとんどは、過去に自分たちが習ったことを子ども達に押し付けてるだけだ。
それではダメだ。
大事なのは自分たちが経験して知っている「野球」というスポーツを使ってどう楽しい時間を過ごすかなのだ。
野球は子ども達を笑顔にする道具に過ぎないのだ。
子どもたちのために野球はあるのだ。
決して野球(チームや優勝)のために子ども達がいるわけではない。
どうか笑顔で野球を楽しむ子ども達が増えますように。
ある野球少年の父